【2023年4月公式ブログ学校歯科検診の結果の紙をもらった保護者の皆様へ】
2023.04.27
新緑のますます鮮やかな今日この頃
いかがお過ごしでしょうか。
皆さまこんにちは東浦の石浜にあります
慈朋会 あしま歯科クリニックの歯科衛生士の上條です。
平素は当院をかかりつけ歯科医院としてくださり
誠にありがとうございます。
毎年、春に行われる学校歯科健診
お子様の歯科健診の結果の紙をご覧になられましたか?
歯並びや歯肉炎など成長に伴う体の変化により
【要観察】などにチェックがついてしまうお子様も多く
『大丈夫でしょうか?』と不安になられる
保護者の方も多くいらっしゃいます。
反対に【異常なし】の結果に安心されて
歯医者さんに行かなくても大丈夫と思われる方も
いらっしゃいますが
そうではありません。
学校健診の主な目的は
目視によるスクリーニング検査になります。
スクリーニング検査とは、大勢の人の中から
特定の病気の疑いがある人の
早期発見、早期治療につなげるための検査です。
お子様の口の中の状態を
健康・要観察・要治療/要精密検査の3段階にふるいわけしていきます。
保護者の方やお子様自身も気付いていない
虫歯や歯並びなどの状態を識別すること
また、治療途中になっている歯の
治療の再開を促す事も目的とされています。
歯科医院での診察と変わらないように見えますが
学校歯科健診では、あくまでも
スクリーニング検査のみをおこなうので
歯科医院で行うような精密な検査はできません。
学校歯科検診には設備と時間の問題があり
歯科医院で行う検査ほどの精度は残念ながらありません。
・限られた時間で大人数を診る
・検査に使う器材が限られている
・口の中をみる照明が暗い
など色々制限のあるなか
学校歯科医の先生方は
全力で健診してくださっています。
『歯医者さんに通っているのに、学校歯科健診の結果には虫歯ありとなっていた!』
『歯科健診の紙には異常なしだったのに、歯医者さんで虫歯が見つかった!』
という原因の一つになります。
これは、どちらかの歯科医師が間違っていたということではなく
【検診の目的】とそれを行う環境の違いによるものになります。
歯科医院での《検査》の目的は
十分な設備のもとで総合的な診断を行うこができ
歯と歯の間や、顎の骨の状態など
目で見えない部分に虫歯はないか、
乳歯のしたにきちんと永久歯があるか
もともと永久歯がない場合(先天欠如・せんてんけつじょ)や
永久歯の本数が多い(過剰歯・かじょうし)お子様もみえるため
レントゲンなどの設備などで検査したうえで
【診断】することが歯科医院では可能です。
まずは、お子様のお口の中の弱点を知ることから…
口の中って暗いし狭いし肉眼でのチェックは限界があります
歯科医院での検査は歯科医師や歯科衛生士が
歯や歯肉の状態
歯磨き箇所のチェックをし、様々な角度から細かくチェックし
目視の状態やレントゲン画像をもとに総合的に診断してまいります。
現状をきちんと把握したうえで
1人1人にあった治療や予防処置の方針を決めるための
大変重要な検査になります。
あしま歯科クリニックはお子様の患者さまにあわせて
2カ月、3か月、4ヶ月ごとに定期健診を行い
虫歯になってからではなく
虫歯にならないためにできることを
保護者の方とお子様と一緒に考える
お手伝いができたらと思っております。
今月も長文となりましたが、当院ブログにお付き合いいただき
ありがとうございました。